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海をわたるトナカイのむれ [2022]

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北欧を舞台にした、オリヴィエ・トリュック作『影のない四十日間』というミステリがありまして、

〈トナカイ警察〉シリーズの第1作となります。

読んでいないけど、〈トナカイ警察〉とはなんぞや?と興味がわきます。

その中で、トナカイのむれが海をわたるシーンがあるのだと聞きました。

もしかして、第2作だったかもしれない。


私は昔、トナカイのむれが海をわたる話を読んだことがある。

それは確か今江祥智の『さよなら子どもの時間』だったはずと思い、探したら本棚にありました。

昭和53年刊の講談社文庫で見るからに古い。

たぶんこれは父が買ってくれた本だ。


これに収録されている「海のおくりもの」が好きなんだけど、

「さよなら子どもの時間」もわりと好きなんだろうな、トナカイの話もすぐ見つけられました。

子供のころに読んだ本の記憶というのはずいぶん深く刻まれているものですね。

主人公の少年のお父さんがパイロットで、カナダの上を飛んだときに見た、トナカイの話をしてくれる。

海をわたるトナカイたちの茶色い角で、まるで海の上に森があるように見えたという。


昨日のNHKの「ダーウィンが来た!」が偶然「星野道夫が見た 幻のトナカイ大集結!」でした。

残念ながら海をわたるシーンはなかったけど、すごい数のトナカイと、

トナカイの通り道の跡が網目のようになっているのに驚嘆しました。


そういえば星野道夫の『旅をする木』を途中まで読んで中断していましたが、

今が読むタイミングなのかもしれません。


オリヴィエ・トリュック(久山葉子訳)『影のない四十日間』上


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合掌土偶、三内丸山遺跡 [2022]

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写真は先月行った駒沢オリンピック公園です。

1964年東京オリンピックの会場になったという…私の生まれる前です。昔です。


昔といえば、先日、「合掌土偶」と「三内丸山遺跡」について調べる機会がありました。


合掌土偶って、単に手を合わせているタイプの土偶のことかと思ったのですがそうではなく、

青森県八戸市の風張(かざはり)遺跡から出土したという、一つの土偶の名前なのですね。

土偶と埴輪の違いも知らない私なので、土偶には女性像が多いということも知りませんでした。

合掌土偶も女性像で、約3500年前ごろのものだとか。

昔も昔、けたがいくつも違います。


三内丸山遺跡は青森県青森市にある、約5500〜4000年前のおよそ1500年間続いた集落跡だとか。

さらに昔です。


今年10月に列島展でいろんな展示を見たので、こんな調べ物も楽しかったです。


調べるうちに、「掘る女 縄文人の落とし物」という映画を知ったりして。


見てみたいけど、これからやってるのは岡山と高知だなぁ〜。


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埼玉県こども動物自然公園 [2022]

母とこども自然動物公園に行ってきました。

私はたぶん35年ぶり。

母と行くのは初めて。


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リニューアルオープンしたキリンテラス。



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今年8月に生まれたキリンのマリスケ。


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ヤギに餌をやる母。

母が子供の頃に家ではヤギとブタを飼っていて、世話をしていたらしい。


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比企丘陵に広がる46ヘクタールの敷地…とヘクタールで言われても全然ピンとこないのですが、

とにかく広くて、私の足では1日ですべてを回ることは到底できない広さです。


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おかげで、見ようと思っていたクオッカをちらっとしか見ることができませんでした。


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どうも、横から見るのと正面から見るのとでは印象が違うよう。

正面からも見たかった…!


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まったりしているカンガルーのメスたち。


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鞠のようになって顔を見せないコアラ。


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なんとか顔を見られた。


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ワラビー。


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ワラビー。


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カピバラ。


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天気のよい日で、園内の紅葉もきれいでした。

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新宿御苑、ラクウショウ [2022]

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気根といえばラクウショウ、ラクウショウといえば気根というくらい、

私の中では結びついています。

初めて見たのは春分さんに案内してもらった栃木の井頭公園だったんじゃないかなあ。

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家で鳥見 [2022]

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オナガとサルスベリ。

サルスベリ、つまりこれは8月の写真なんです。

記事にしようと思っていながら、ほったらかしにしてしまった。


家にいながらにして鳥見ができたらいいですよね。

珍しくそれが叶った日でした。

なんか、裏でうるさく鳴いてるなあと思ってのぞいてみたら、

苦しい角度でしたがなんとか写真が撮れました。


そろそろ当地ではジョウビタキがやってきたという声が聞かれます。

思えば去年の秋、会社で3、4人から尋ねられたんです、

オレンジ色の鳥がベランダに来たんだけどなんでしょう?って。

そんな、家のベランダでジョウビタキが見られるなんて、うらやましくてたまりませんでした。

見たい私は家どころか、外に出かけてもなかなか見られないでいるのに。

この冬は、家では無理でも、何度か見られるといいのですが。

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石巻の旅4 [2022]

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石巻市博物館では「発掘された日本列島2022」以外に、常設展示も見ました。

石巻出身の木彫作家・高橋英吉の〈海の三部作〉のひとつ、「漁夫像」。



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この「魚干物」も高橋英吉作。

気に入ってしまいました。



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こちらは歴史文化展示室から。

先史、古代、中世、近世ときて、近現代。

浜ごとに特徴があるという、漁に使うカギ類の展示です。

1本のカギはアワビカギ、2本のカギはウニカギ、3本はホヤカギ。

同じ道具でも、外洋に面した浜では道具が大ぶりなんだそうです。


他にも膨大な量の毛利コレクション(石巻市の毛利総七郎が蒐集した10万点を超える資料群の総称)など、

見応えある展示でした。

私の記事ではほんのちょっぴりしか紹介できていませんが、とてもおもしろかったです。



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この写真は最初に行った日和山公園から内陸方面を見たもので、

左側の山の手前にある白い建物が、石巻市博物館のあるまきあーとテラスです。


今回の旅はasahamaさんに誘っていただいたのですが、

10年ぶり(!)にキタオドさんにお会いできた旅でもあり、その感慨は言葉にできません。

つい感傷的になっていまうけれど、お二人には深く感謝します。

ほんとに楽しかった!


おわり


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石巻の旅3 [2022]

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石巻市博物館の「発掘された日本列島2022」の続きです。


「展示物にはさわらないでください」の注意書きの埴輪(これは埴輪?)がカワイイ。

こんな写真は撮ったのに、全身を撮らなかったのですが、

幸い、岩橋千塚古墳群(和歌山県)出土の馬形埴輪の写真がツイートされていました。

https://twitter.com/icm_gakugei/status/1580765237183385600


この欠片を組み立てるのすごいなあ。



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こちらはずいぶん時代が下ってしまいますが、京都市のお公家さん、二条家邸出土の乾山焼。

展示ケースの鏡で裏側も見られるようになっているのがおもしろいなと思いました。


展覧会のプレスリリースの動画を見たら、尾形乾山が都の乾(西北)の山に窯を築いたことから「乾山」という雅号にしたとか。




いろんな情報が詰まっていて、とても語りきれないおもしろさでした。


つづく



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石巻の旅2 [2022]

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石巻市博物館は、複合文化施設「マルホンまきあーとテラス」内にあります。

何軒かの「おうち」が寄り集まったような、かわいらしさを感じる建物の設計は建築家藤本壮介によるもの。

あとで調べたら、最近遠藤慧さんのスケッチで見た白井屋ホテルの改修・設計をした人でした。


なるほど同じような特徴がある。


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天井からこけしやだるまが下げられていたスペース。

窓際にはいろいろなペンダントランプ。


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さて、今回の目的「発掘された日本列島2022」調査研究最前線。
これは縄文時代中期中葉の土器で、双眼五重深鉢と名前がついていました。

層ごとに違う模様など、チケットでも中央に配されているだけあって、見応えがありました。


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つづく

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石巻の旅 [2022]

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「発掘された日本列島2022」展を見に石巻市立博物館に行ってきました。

初めの写真は博物館の前に立ち寄った日和山公園からの眺め。

左手奥に見えるのは牡鹿半島。


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石巻開港三百五十周年記念碑。

 

「母なる川北上川は岩手町御堂観音、弓弭の泉を源とし、蜿蜒(二四七)キロメートルを流れ石巻の河口で太平洋に注ぐ。

一九七六年石巻開港三百五十周年を祝い河口を望むこの地に本碑を建立す。」

 

とあります。

 

蜿蜒(えんえん)がわからなくて、二四七を表す別の言い方…?などと頭をひねりましたが、

『日本国語大辞典』(精選版)によれば蜿は龍や蛇が動くさま、蜒はうねうねとして長いさまの意で、

うねうねと長いさま、うねって続いているさまをいう言葉でした。

なるほど。

 

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お昼ごはんには「秋刀魚天丼」を。

これは幸せなうまさでした。

 

つづく


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三月のコスミレ [2022]

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林の中でたくさんスミレが咲いているのを見つけると、『赤毛のアン』に出てくる「すみれの谷」が思い浮かぶ。

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