石巻旅行2023 石巻市博物館 [2023]
昨年10月に続いて、今年も石巻市博物館に行ってきました。
見た展示の一つは、「民具のデザイン図鑑ーくらしの道具から読み解く造形の発想ー」。
石巻市博物館と武蔵野美術大学のコラボレーションの企画展でした。
民具とは…「一般の民衆が日々の暮らしのなかで生み出し、使い続けてきた暮らしの造形資料」とのこと。
気になったのは、こちらの嬰児籠(えじこ)というもの。
国語辞典に見出しが見つけられず、日本大百科全書を見ると、
〈乳児の時代に使われる育児用具。藁で浅い桶の形に編んだ物。
主に東北地方など寒い地方で用いられる。
ツグラ、ツブラ、イズミ、イズメ、フゴ、イジコ、エジコなど方言も種々ある。
東京などでは同じ形のものを、おひつ入れとして用い、ご飯の保温用に使っていた。〉
とある。「つぐら」は大辞林にあり、
〈藁で編んだ器。飯櫃を保温のため入れたり、乳児を入れたりするもの。飯詰(いづ)め。〉
とのこと。
そういえば猫を入れる「猫ちぐら」を以前見たことがあったなあ。
おもしろいと思ったのは、子供が入った嬰児籠を模した木地玩具があったこと。
子供部分はまるでこけしのよう。
「複数のパターンを組み合わせて玩具が制作されていることがわかる」と説明されていました。
こちらは熊手だと思ったら、福箕(ふくみ)と熊手が合わさっている。
はり箕のちりとりが欲しいと思っていたので、箕にもちょっと興味ありです。
そして本命の展示「小さきモノたちの宇宙」。
毛利コレクションというだけで、興奮してしまいます。
すごい数ですが、これがすべてではないというのが驚き。
すごい数ですが、これがすべてではないというのが驚き。
気に入ったのは「按摩」。
隣の蛙もいい。
この模様の細かさにもやられた。いいなあ〜。
「碁友達」もいい。
「碁友達」もいい。
一つ一つ見ていくのも楽しいし、分類があるのもおもしろかったです。
博物館と同じ建物にある、ホールの入り口部分の写真、
一緒に行ったasahamaさんが撮っていましたが、私も撮っていました。
特徴あるデザインの建物なので、また行きたいです。
この日の夕食は、割烹浜長。
なにもかもがおいしく、器も素敵でした。
締めは金華さばのお茶漬け!
わーわー!(思い出して興奮)
これだけでもよき旅でしたが、翌日は金華山を見に行きました。
(つづく)
ご来館ありがとうございました。
どうしてもトークセッションに顔を出さないわけにゆかず、十分にご案内できずに申し訳ございませんでした。
年配の方ならば誰しもエジコに一家言あるのですが、私も死にかけた話、しましたよね(笑)。
私が収集した民具も多く展示されていて、感慨深い展覧会です。
ピックアップしていただいた根付のセンス、さすがお目が高い。
あ、はてみさんもホールロビーの小窓、撮られてたんですね。
金華さば茶漬け、気に入っていただけたようでよかったです。石長でなくて浜長ですけどね。
金華山はいかがでしたでしょうか。
by キタノオドリコ (2023-08-02 06:38)
>キタノオドリコさん
お返事が遅くなってしまいすみません。
いえいえ、十二分に案内していただきました。
中の人に直接質問したり、説明してもらったり、なんと贅沢なことか。
あれだけの根付、ほんとに見応えがありましたし!
民具の収集、どんなふうにやるのか、想像がつきません。
どうやってある場所を見つけるのかとか、それが収集する価値があるとどうやって判断するのかとか…
浜長でしたね、直しました(汗)
金華山の記事をようやく書きました。
すばらしかったです。
今回の旅も大変お世話になり、どうもありがとうございました!
by はてみ (2023-09-24 21:58)