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海をわたるトナカイのむれ [2022]

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北欧を舞台にした、オリヴィエ・トリュック作『影のない四十日間』というミステリがありまして、

〈トナカイ警察〉シリーズの第1作となります。

読んでいないけど、〈トナカイ警察〉とはなんぞや?と興味がわきます。

その中で、トナカイのむれが海をわたるシーンがあるのだと聞きました。

もしかして、第2作だったかもしれない。


私は昔、トナカイのむれが海をわたる話を読んだことがある。

それは確か今江祥智の『さよなら子どもの時間』だったはずと思い、探したら本棚にありました。

昭和53年刊の講談社文庫で見るからに古い。

たぶんこれは父が買ってくれた本だ。


これに収録されている「海のおくりもの」が好きなんだけど、

「さよなら子どもの時間」もわりと好きなんだろうな、トナカイの話もすぐ見つけられました。

子供のころに読んだ本の記憶というのはずいぶん深く刻まれているものですね。

主人公の少年のお父さんがパイロットで、カナダの上を飛んだときに見た、トナカイの話をしてくれる。

海をわたるトナカイたちの茶色い角で、まるで海の上に森があるように見えたという。


昨日のNHKの「ダーウィンが来た!」が偶然「星野道夫が見た 幻のトナカイ大集結!」でした。

残念ながら海をわたるシーンはなかったけど、すごい数のトナカイと、

トナカイの通り道の跡が網目のようになっているのに驚嘆しました。


そういえば星野道夫の『旅をする木』を途中まで読んで中断していましたが、

今が読むタイミングなのかもしれません。


オリヴィエ・トリュック(久山葉子訳)『影のない四十日間』上


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コメント 3

キタノオドリコ

当時、ナショナルジオグラフィックなど自然系の本を見ることが好きだったので、星野道夫さんの死はショックでした。
by キタノオドリコ (2022-12-20 06:12) 

タックン

私も「ダーウィンが来た!」を見ていました。
圧巻でしたね。
『旅をする木』は2回目でしたが今回の入院中に
読みました。星野さんの詩的な文章に惹かれます。
by タックン (2022-12-20 17:42) 

はてみ

>キタノオドリコさん
星野さんの早すぎる死と、番組で星野さんがトナカイの死骸の残っている部分のツンドラが豊かになっていくという話をしていたのが相俟って、複雑な気持ちになりました。

>タックンさん
他に本業がありつつ、文筆でも名をなす人がいますよね。
精神科医の中井久夫さんもそういう人なのだと知り、
100分de名著という番組をちょっと見てみました。
星野さんの生き方、行動、魅力がありますね。
by はてみ (2023-01-01 11:25) 

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