石巻の旅4 [2022]
石巻市博物館では「発掘された日本列島2022」以外に、常設展示も見ました。
石巻出身の木彫作家・高橋英吉の〈海の三部作〉のひとつ、「漁夫像」。
この「魚干物」も高橋英吉作。
気に入ってしまいました。
こちらは歴史文化展示室から。
先史、古代、中世、近世ときて、近現代。
浜ごとに特徴があるという、漁に使うカギ類の展示です。
1本のカギはアワビカギ、2本のカギはウニカギ、3本はホヤカギ。
同じ道具でも、外洋に面した浜では道具が大ぶりなんだそうです。
他にも膨大な量の毛利コレクション(石巻市の毛利総七郎が蒐集した10万点を超える資料群の総称)など、
見応えある展示でした。
私の記事ではほんのちょっぴりしか紹介できていませんが、とてもおもしろかったです。
この写真は最初に行った日和山公園から内陸方面を見たもので、
左側の山の手前にある白い建物が、石巻市博物館のあるまきあーとテラスです。
今回の旅はasahamaさんに誘っていただいたのですが、
10年ぶり(!)にキタオドさんにお会いできた旅でもあり、その感慨は言葉にできません。
つい感傷的になっていまうけれど、お二人には深く感謝します。
ほんとに楽しかった!
おわり
石巻の旅3 [2022]
石巻市博物館の「発掘された日本列島2022」の続きです。
「展示物にはさわらないでください」の注意書きの埴輪(これは埴輪?)がカワイイ。
こんな写真は撮ったのに、全身を撮らなかったのですが、
この欠片を組み立てるのすごいなあ。
こちらはずいぶん時代が下ってしまいますが、京都市のお公家さん、二条家邸出土の乾山焼。
展示ケースの鏡で裏側も見られるようになっているのがおもしろいなと思いました。
展覧会のプレスリリースの動画を見たら、尾形乾山が都の乾(西北)の山に窯を築いたことから「乾山」という雅号にしたとか。
いろんな情報が詰まっていて、とても語りきれないおもしろさでした。
つづく
石巻の旅2 [2022]
石巻市博物館は、複合文化施設「マルホンまきあーとテラス」内にあります。
何軒かの「おうち」が寄り集まったような、かわいらしさを感じる建物の設計は建築家藤本壮介によるもの。
あとで調べたら、最近遠藤慧さんのスケッチで見た白井屋ホテルの改修・設計をした人でした。
なるほど同じような特徴がある。
天井からこけしやだるまが下げられていたスペース。
窓際にはいろいろなペンダントランプ。
さて、今回の目的「発掘された日本列島2022」調査研究最前線。
これは縄文時代中期中葉の土器で、双眼五重深鉢と名前がついていました。
これは縄文時代中期中葉の土器で、双眼五重深鉢と名前がついていました。
層ごとに違う模様など、チケットでも中央に配されているだけあって、見応えがありました。
つづく
石巻の旅 [2022]
「発掘された日本列島2022」展を見に石巻市立博物館に行ってきました。
初めの写真は博物館の前に立ち寄った日和山公園からの眺め。
左手奥に見えるのは牡鹿半島。
石巻開港三百五十周年記念碑。
「母なる川北上川は岩手町御堂観音、弓弭の泉を源とし、蜿蜒(二四七)キロメートルを流れ石巻の河口で太平洋に注ぐ。
一九七六年石巻開港三百五十周年を祝い河口を望むこの地に本碑を建立す。」
とあります。
蜿蜒(えんえん)がわからなくて、二四七を表す別の言い方…?などと頭をひねりましたが、
『日本国語大辞典』(精選版)によれば蜿は龍や蛇が動くさま、蜒はうねうねとして長いさまの意で、
うねうねと長いさま、うねって続いているさまをいう言葉でした。
なるほど。
お昼ごはんには「秋刀魚天丼」を。
これは幸せなうまさでした。
つづく