新年(2023年) [2023]
年明け早々に実家に行く用事があり、それが済むまでは緊張して新年という気分になれなかった。
でも用事が済むと今度は日常に戻ってしまい、やっぱり新年気分を味わうことはなかったのだった。
実家の近くの川に行くと、天気がよければ富士山と秩父の山が見える。
この日も、目では富士山が見えていたが、雲が背景にあって写真では見えなくなってしまった。
あまり開発されず、田んぼや畑がまだ残っているので広々として、山がよく見えるのがとてもありがたい。
これが自分の故郷といえる風景だ。
海をわたるトナカイのむれ [2022]
北欧を舞台にした、オリヴィエ・トリュック作『影のない四十日間』というミステリがありまして、
〈トナカイ警察〉シリーズの第1作となります。
読んでいないけど、〈トナカイ警察〉とはなんぞや?と興味がわきます。
その中で、トナカイのむれが海をわたるシーンがあるのだと聞きました。
もしかして、第2作だったかもしれない。
私は昔、トナカイのむれが海をわたる話を読んだことがある。
それは確か今江祥智の『さよなら子どもの時間』だったはずと思い、探したら本棚にありました。
昭和53年刊の講談社文庫で見るからに古い。
たぶんこれは父が買ってくれた本だ。
これに収録されている「海のおくりもの」が好きなんだけど、
「さよなら子どもの時間」もわりと好きなんだろうな、トナカイの話もすぐ見つけられました。
子供のころに読んだ本の記憶というのはずいぶん深く刻まれているものですね。
主人公の少年のお父さんがパイロットで、カナダの上を飛んだときに見た、トナカイの話をしてくれる。
海をわたるトナカイたちの茶色い角で、まるで海の上に森があるように見えたという。
昨日のNHKの「ダーウィンが来た!」が偶然「星野道夫が見た 幻のトナカイ大集結!」でした。
残念ながら海をわたるシーンはなかったけど、すごい数のトナカイと、
トナカイの通り道の跡が網目のようになっているのに驚嘆しました。
そういえば星野道夫の『旅をする木』を途中まで読んで中断していましたが、
今が読むタイミングなのかもしれません。
オリヴィエ・トリュック(久山葉子訳)『影のない四十日間』上
合掌土偶、三内丸山遺跡 [2022]
写真は先月行った駒沢オリンピック公園です。
1964年東京オリンピックの会場になったという…私の生まれる前です。昔です。
昔といえば、先日、「合掌土偶」と「三内丸山遺跡」について調べる機会がありました。
合掌土偶って、単に手を合わせているタイプの土偶のことかと思ったのですがそうではなく、
青森県八戸市の風張(かざはり)遺跡から出土したという、一つの土偶の名前なのですね。
土偶と埴輪の違いも知らない私なので、土偶には女性像が多いということも知りませんでした。
合掌土偶も女性像で、約3500年前ごろのものだとか。
昔も昔、けたがいくつも違います。
三内丸山遺跡は青森県青森市にある、約5500〜4000年前のおよそ1500年間続いた集落跡だとか。
さらに昔です。
今年10月に列島展でいろんな展示を見たので、こんな調べ物も楽しかったです。
調べるうちに、「掘る女 縄文人の落とし物」という映画を知ったりして。
見てみたいけど、これからやってるのは岡山と高知だなぁ〜。